2013年8月31日土曜日

ディスプレイとキーボードなしでRaspberry Piを起動させてみた

日経Linuxのムック&特別セット販売にて、Raspberry piを手に入れたので、その起動についての備忘録的メモ


Raspberry piを買ったは良かったが、、、、、


なんと!

我が家には、キーボードもディスプレイも無い!!!
かろうじてマウスはあるが、、、


どうしようってことで、他にそんな人はいないだろうかと、Google先生に聞いてみたら...




いました!!!
先人がいたのです!!
情報ありがとうございます!
助かりました!
 

そこで、ココ(blacknikkaさんのブログ)を参考に、起動してみることにしました。


最近のRaspbian(Raspberry対応のDebianベースのディストリビューション)では、初期状態からSSHデーモンが起動しているらしいので、すべてSSHでログインして済ませてしまいましょう!
という事らしいです。



という事で準備したもの
1.LANケーブル
2.USBケーブル(Raspberry piの電源用)

使用するもので家にあったもの
・ルーター(NEC製 aterm BL190HW)
・PC(Windows8)


で、Windows8のPCを使って、ディスプレイも、キーボードも接続せずに、Raspberry piを立ち上げることにしました。

手順は、こんな感じです。

  1.SDカードに起動ディスクイメージを準備する
  2.Raspberry piに割り振られる IPアドレスを調べる
  3.Raspberry piにログインする
  4.Raspberry piのIPアドレスを固定する
  5.Raspberry piを初期設定する




以下に手順を詳しく記載します


1.SDカードに起動ディスクイメージを準備する
    ・SDカードは、8GByteを準備
    ・SDカードは、SD Assosiationの、SD Card Formatterでフォーマットしておく
        https://www.sdcard.org/downloads/formatter_4/
    ・以下のURLからディスクイメージをダウンロード
        キーボードもディスプレイもないので、NOOBS は使用せず、Wheezyを使用します。
        Direct downloadの、2013-07-26-wheezy-raspbian.zip をダウンロードしました。
        http://www.raspberrypi.org/downloads
    ・Win32 Disk Imagerを以下のURLからダウンロードし解凍
        解凍後のexeを右クリックで管理者権限で起動
        ダウンロードしたディスクイメージを書き込む
        http://sourceforge.net/projects/win32diskimager/


2.IPアドレスを調べる
    Raspberry piに割り当たるIPアドレスがわからないと、SSHログインできません
    atermが割り当てるIPアドレスは、192.168.0.*** なので、dosプロンプトで以下のように
    pinをたたいてACKが戻ってくるか否かを確認します

    > for /l %i in (0,1,255) do ping -w 1 -n 1 192.168.0.%i >> result.txt

    結果をファイルにリダイレクトして保存し、Raspberry piをルーターに接続する前と後を比較
    ルータ接続後に、ackが帰ってきているIPアドレスがDHCPで割り振られたものになるはずです
    (ルーターに管理者権限でアクセスできれば、IPアドレスの割り当てが確認できるはずだが、NEC製のaterm BL190HWは、どうすればよいのか分からなかったのです、、、)


3.Rapsberry piにログインする
    Windows PC側からSSHを使用するために、cygwinを使用します
    あらかじめcygwinをインストールしておき、以下でログインします

    $   ssh pi@192.168.*.**            ← @の右は、上で調べたIPアドレスが入る


よし!!
できた!!
簡単!!
これで、Raspberry piが起動していることと、SSHでログインできることが確認できた!!

これ以降は、今後のログインのための設定変更!



4.Raspberry piのIPアドレスを固定する
    IPを固定しないと、また調べる必要があった面倒なので固定します
    cygwinでRaspberry pi内にログインし、
    /etc/network/interfaces で、eth0の内容を変更します

    まずはコピーしてバックアップ

    $ sudo cp /etc/network/interfaces /etc/network/org_interfaces

    その後内容を変更します
    エディタはviを使用します。
    nanoも使えるようですが使ったことなかったので今回は少しなじんだことがあるviで...

    $ sudo vi /etc/network/interfaces

    開いたinterfacesに、以下を記載し、保存終了します
    設定する固定IPは、他の機器のIPと重複しないものを設定する必要があります
        auto eth0
        iface eth0 inet static
        address 192.168.0.???    ←設定する固定IPアドレス
        netmask 255.255.255.0
        network 192.168.0.0      ←環境によって異なります
        broadcast 192.168.0.255
        gateway 192.168.0.1      ←環境によって異なります


    固定した後は、ネットワークをリスタートします

    $ sudo  /etc/init.d/networking restart

    変更したIPアドレスで、再度ログインします

    $ ssh pi@192.168.0.???
    pi@192.168.0.???'s  password:


5.Raspberry piを初期設定する

    $ sudo raspi-config

    を実行し
    4 Internationalisation Option 配下の3つを設定(日本用に)
    ただし I3 Change Keyboard Layoutはキーボードを接続していないために変更できず...
    しょうがないのでそのままに...




と、これで終了。
とりあえず、起動しログイン可能になりました
なんと簡単な...

めでたしめでたし